米大統領「経済孤立主義は拒絶」

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20040307AT2M0700707032004.html

【ワシントン=森安健】ブッシュ米大統領は6日、テキサス州クロフォードの私邸兼牧場でメキシコのフォックス大統領と会談した。終了後の記者会見で「経済孤立主義は拒絶しなければならない。米市場を世界から隔離しても未来はない」と述べた。

 米国では北米自由貿易協定(NAFTA)が米国の雇用を奪っているとの批判がある。ブッシュ大統領は米メキシコ間の貿易がこの10年間で3倍近くに拡大したと指摘し「米労働者はメキシコ人と同様に自由で公正な取引の恩恵を受けている」と反論した。

 経済全般については「不景気、テロ、企業不祥事、戦争を乗り越え米経済は強くなっている」と断言した。「問題はどちらの政策が経済成長につながるかだ。一部の人が言っているように増税してはならない」と語り、年収20万ドル以上の人の減税を廃止すると公約している民主党のケリー上院議員の経済政策を批判した。