M&A、世界で復調・2月は3年半ぶりの水準

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20040307AT2M0501O06032004.html

【ロンドン=田村篤士、ニューヨーク=藤田和明】企業の合併・買収(M&A)が盛り上がりをみせている。今年2月には世界のM&A金額が月間ベースとして3年半ぶりの高水準となった。株式相場の回復を支えに、企業経営者が積極的なM&Aに打って出始めており、一気に業容拡大を目指す企業が相手方の同意なしで買収を仕掛ける「敵対的買収」も増えている。

 M&Aは米企業会計不信の影響もあり、2002年以降は下火となっていたが、昨年末から増加に転じている。英米系調査会社ディーロジック社の調べでは、昨年10―12月期に発表された世界のM&A計画は累計規模で4940億ドル(54兆円)相当。その前の3カ月間に比べ5割増えた。