仏、トルコのEU加盟に慎重 英との立場の違い鮮明に

http://www.asahi.com/international/update/0429/019.html

 シラク仏大統領は29日、欧州連合(EU)拡大を前に記者会見し、トルコのEU加盟について「長期的には望ましいが、まだ条件を満たしていない。かりに加盟交渉が始まっても10年以上かかるだろう」と慎重な姿勢を示した。トルコ加盟問題では、ブレア英首相が29日付仏ルモンド紙への寄稿で「イスラム世界との懸け橋になる」と支持を表明したばかりで、EU主要国間の立場の違いが鮮明になった。

 一方、EU憲法の批准を問う国民投票の是非について、シラク大統領は「憲法草案に合意していない段階で批准方法に触れるのは早い」と即答を避けた。