再生申請前日に数十億回収 旧森本組から三井住友銀行

http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/wadai/news/20040530k0000m040098000c.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040530-00000057-kyodo-soci

 粉飾決算事件で元社長らが逮捕された中堅ゼネコン旧「森本組」(大阪市)が大阪地裁に民事再生法適用を申し立てた前日の昨年9月30日、同社メーンバンクの三井住友銀行(東京)が数十億円の債権を回収していたことが30日、関係者の話で分かった。
 しかし、メーンバンクの地位を利用した債権回収は他の債権者と公平を欠くことなどから、旧森本組の管財人から返還を求められ、三井住友銀行は昨年12月、約40億円を返したという。三井住友銀行は「管財人と見解の相違があったが、一部返還した」(広報部)と説明している。
 関係者によると、旧森本組は昨年10月1日、民事再生法適用を申し立てた。負債総額は約2153億円。うち約800億円がメーンの三井住友銀行への債務で、同行は旧森本組が民事再生手続きを求めることを相談されていたとみられる。
 申し立て前日の9月30日は中間期末で、同日までに約100億円の入金が旧森本組にあった。
 三井住友銀行は同日が手形貸し付けの期限になっていたため、約数十億円を回収したという。(共同通信