英紙買収「謎のバークレー兄弟」、日本でもビジネス展開

http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20040817AT2M1701217082004.html

 17日付の英タイムズ紙は、6月に英デーリー・テレグラフ紙を買収し話題になった英国の資産家バークレー兄弟が、日本で企業向け共通食券ビジネスを展開していると報じた。同兄弟はロンドンのリッツ・ホテルなどを所有するが、ビジネスの詳細は不明で「謎の双子」と呼ばれていた。

 タイムズ紙によると、1987年設立の食事券事業のバークレーヴァウチャーズ(東京・千代田)はフレデリックバークレー氏と田崎忠良氏の共同出資。田崎氏は1996年に発覚した住友商事の銅取引を巡る巨額損失事件が発生した時、住商と取引規模が大きかった英非鉄金属取引大手のルドルフ・ウォルフの日本法人代表を務めていた。

 バークレーヴァウチャーズの取締役には87年から90年まで元参院議員の大野明氏も名前を連ねていた。(ロンドン=横田一成)