政界の裏話などについて語る 京都市で野中広務氏が講演

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 元自民党幹事長で、政治評論家の野中広務氏が29日、京都市下京区のホテルで講演し、第二次小泉改造内閣の印象や政界の裏話などについて語った。

 野中氏は冒頭、日本歯科医師連盟から旧橋本派への1億円献金隠し事件に触れ、「カネの受け渡しがあったという料亭の会合には出ておらず、一切知らなかった」と、あらためて関与を否定。ただ「国民に不信感を与えたことは、グループの(当時の)幹部として申し訳ない」と話した。

 改造内閣の閣僚の顔触れに関しては「平凡」とし、「拙速に運ぶ必要がない郵政民営化を踏み絵にして閣僚を選んだ。戦時中に挙国一致を踏み絵にした東条(英機)内閣を思わせ、恐ろしい」と小泉流人事を批判した。

 また、沖縄の米軍基地問題などに言及し、「戦争や沖縄の痛みを感じられない政治家が増え、日本の将来が心配だ」と信条を語り、拍手を浴びていた。

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