軍艦島で屋上緑化調査 最大22・5度の温度差

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長崎大工学部の後藤恵之輔教授(土木工学)のグループが、30年前に閉山し無人となった炭鉱の島「端島」(長崎県高島町、通称軍艦島)で屋上緑化の調査を行ったところ、緑化した屋上と、していない屋上では最大約22・5度の温度差があることが分かった。後藤教授らが15日、記者会見し発表した。

 調査は隣り合った9階建ての鉄筋コンクリートのアパート2棟を使って行われ、雑草で緑化された屋上と緑化されていないコンクリートの屋上を比較。屋上の表面温度を赤外線映像で計測したところ最大約22・5度の差があり、最上階の室内では最大1・3度の温度差があった。

 後藤教授によると、軍艦島屋上緑化は1963年ごろ本格化し、日本でも初期の屋上緑化といえるという。