成人男性の3分の1に実刑 ピトケアン諸島

http://www.sankei.co.jp/news/041029/kok068.htm

 南太平洋の孤島、ピトケアン諸島(英国植民地)の本島に設けられていた特別法廷は28日、島の男性住民6人が女性暴行の罪などで有罪となった裁判で、首長ら4人に禁固6−2年の実刑、2人に地域奉仕活動を命じる判決を言い渡した。

 本島のピトケアン島は人口47人。島の成人男性12人のうち、3分の1が実刑判決を受けたことになる。

 裁判は英国の法律に基づき行われたが、被告側は、英国の司法権は同島には及ばないとの訴えを、最高裁となる英国枢密院司法委員会に起こしており、同委員会の判断が出るまでは刑の執行は停止される。同委員会の審理開始は来年になる。

 島には港や飛行場もなく、島の成人男性は沖合に停泊する船からボートで生活物資を運ぶ作業などに従事している。被告4人が収監されると、住民生活にも影響が出ると懸念されている。