財政報告粉飾のギリシャ、ユーロ圏除名免れる

http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20041117D3K1700A17.html

 【ブリュッセル17日共同】欧州連合(EU)財務相理事会は16日、ギリシャが財政報告データを粉飾してユーロ圏に加盟した問題を協議したが、EUの会計方式への移行期にあったため食い違いが生じたと認定、ユーロ圏からの「除名」などの重い処分は見送った。

 ただ欧州委員会は今後粉飾を精査し、12月にも閣僚理事会に何らかの勧告をする予定で、ギリシャは罰金を科される可能性がある。

 ギリシャは2000年にEUの会計方式に移行し、01年からユーロ圏に加盟した。ユーロ圏加盟には、年間の財政赤字国内総生産(GDP)の3%以下に抑えることを義務付けたEUの財政安定成長協定の順守が必要だが、ギリシャは1997年から違反していた。特に加盟承認の判断に影響した99年については、1.8%と申告したが、実際は3.4%だった。

 ギリシャは04年も財政赤字が3%を超える可能性が高いと警告を受けており、理事会は同国政府に「財政規律を十分に、早急に順守することが重要」と注文を付けた。

ギリシャ:財政報告の粉飾問題 EU除名は見送りに
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/europe/news/20041118k0000m030018000c.html
ギリシャ財政赤字を「過小申告」 対EU
http://www.asahi.com/international/update/1117/003.html