男臭さ:原因物質はアンドロステノン ライオンが特定

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20041118k0000m040133000c.html

 女性だけが不快に感じる男性特有の体臭の原因物質を特定したと、日用品メーカーのライオンが17日発表した。この物質の発生抑制にアンズの種のエキスが有効なことも分かった。同社は、男性用の制汗剤の開発に生かしたいと話している。

 “男臭さ”の原因物質は、男性ホルモンが化学変化してできる「アンドロステノン」。興奮時や緊張時に脇の下などの汗腺から分泌される。思春期から壮年期の男性の分泌量は女性の数十倍になる。「運動部の部室のような汗臭さ」(同社女性社員)がする。

 異性の体臭に悩まされた経験は特に女性に多いため、同社の尾本百合子研究員らは男性特有の原因物質があると考えた。

 男性が多く分泌する物質を20〜30歳代の男女各20人にかいでもらったところ、女性だけがアンドロステノンに強い不快感を示すことが分かった。 このにおいをかいだ時の脳波を男女各10人で測定したところ、女性全員から「不快感」や「イライラ感」を示す脳波が検出された。一方、男性で「不快感」を示したのは2人だけで、残り8人は「リラックス」や「リフレッシュ」している状態の脳波を示した。女性がアンドロステノンと一緒に皮脂など他の体臭成分をかぐと、不快感が強まることも判明した。

 尾本さんは「女性にとっては耐え難いにおいだ。一般に女性の方がにおいには敏感だが、男女で感じ方が変わる理由ははっきりしない」と話す。

ライオン、「男の体臭」防ぐ成分を発見
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20041117AT1D1706X17112004.html